開業したて整形外科院長の野望(無謀)日記。 |
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ホリエモンのBlogで、散々待たされた挙句診察を受けられず... という話が話題になっています。
診察を受けれなかったというわけではなく、待つだけの時間がなかったということなのでしょう。 慈恵医大病院で散々待たされた挙句診察受けられず1080円払って次の仕事に行った話 なんかいい具合に病院の待ち時間ネタが炎上しておるな。 内容を見てみると、 昨年腎臓結石になって超音波衝撃波による結石破砕術(ESWL)を受けて、そのアフターフォロー的に腎臓のレントゲン写真と、尿検査をして診察を受ける段取りになっていて、10:30に予約して検査は15分くらいで終わったんだけど、なんか診察を超待たされて結局11:45くらいまでは粘ったんだけど、次の仕事に行かねばならなず診察を受けずに出てきた。 ごもっともな意見であります。 色々問題はあると思うんですが、 そもそもESWLのアフターフォローで大学病院までいかないといけなかったのか、というのもあるでしょうし(治療を受けたところで診てもらうというのはわかるけど)、書かれているように他の急患が入ってきて時間が押されたり、予約していても他の患者さんで時間がかかったりするとどうしても待っている方がどんどん後にスライドしていきます。 「緊急度の低い患者は後回しにされる」のも現場からすれば仕方がない・・・ となるのですが後回しにされる側からすれば納得いかないというのもわかるし・・。 納得してもらおうと、「今緊急で診察室に入った方は、病名:***で緊急処置 or 手術が必要なため・・」とか説明するわけにもいきません。見た目はピンピンしていても、採血結果をみてびっくりするような方も、スタスタ歩いて来られる開放骨折や脱臼の方もいらっしゃいます。 今回のこの件はともかく、何かあると大学病院や有名総合病院にかかりたがる傾向はあるようです。 やっぱり、「ブランド力」「安心感」なのかなぁ。検査機器などのハード面の充実や色々な専門医、専門科が揃っている強みはありますし、。 実際はこないだまで有名病院の部長をされていたような方が開業されて「新米開業医」となっていることもよくあるんですけどね。 この辺の流れからか.... 紹介状なしの大病院受診、初診料を患者の全額負担案 こういう話も出てくる始末であります。まぁ今でも ※初診に係る選定療養費 東京慈恵会医科大学HPより というのがあるので、実際はある程度の対策はされているのですが・・・・。 TVドラマなんかでは病院で診察室にでーんと座った先生が、他の患者さんを何人も待たせている気配もなく、他の急患がやってくるようでもなく、CTとかXPとかを見ながら(こういうシーンはディスプレイよりシャーカステンにかかった画像フィルムのほうがかっこいいですね、なんとなく)他の(美人!)看護婦さんや研修医とかをバックにムムム、なんてやったり他のライバル?先生と切る(手術する)べきだ、無理だなどと議論を始めたり・・・・ とかやるんでしょうけど・・。 実際は、大きな病気、特殊な疾患だけでなく普通の疾患?の方も多数いらっしゃるわけで・・・・ そういう方に「心配ないですよ」と説明、納得していただくことにもかなりの時間を割いていると思うのです。 北九州なんかの総合病院でも「検査だけの日」と「検査結果をみて診察の日」と分けているところもあるようです。 これも採血や検尿だけとかなら地域の医院で..とか選択肢もあればいい気がします。 CTやMRIとかは撮り方へのこだわりとかあるかもしれないけど、これも指示があればある程度は可能なような・・・。 薬の院外処方箋ありますよね? あんな感じで総合病院から検査指示箋を出してもらって、決められた期間(例えば1週間とか幅を持って)に受け付けられる近くの医院を受診する。 採血や検尿あたりなら最初から患者さんにBMLやCRCなんかの外注検査センターの伝票に指示を出しておいてもらってスピッツとセットで渡しておいて貰えば、指定の時期が来たら地方の医院なんかで採血などしてそれを外注先に出して、結果を検査センターが総合病院に届けるようにする、とか・・。 画像データなら患者さんにCDRなどで渡してもいいでしょうし、ネットワーク経由、配達などでも良い気がします。 定期検査の結果報告とかも、総合病院に行かなくても良いような内容であれば、地方の医院をサテライト的に使って、その医院でその先生に結果を報告してもらったり、その医院で総合病院の主治医の先生にビデオチャットみたいにして説明してもらうとか・・・、そういう専門サテライト医院とかがあると便利な気がします。 Apple信者が大好きなFacetimeもあることですし....!! (あまり使ったことないけど...) iPadの医療利用に強い追い風 患者さんの家(もしくはデバイス)と直接病院(主治医)をビデオチャットなり文字メッセージ、というのが難しいなら総合病院と小さな?地域医院とでやれば、・・・。 (もちろん診療報酬制度にそれに対する評価がないとやりにくいとは思うんですが) 地域医院は場所とデバイスの提供と総合病院の先生との時間などのセッティングをして、+αの説明やフォローをして・・・。必要ならば総合病院への予約をそのままする、必要なければ地域医院でその後のフォローをする、と分担できたら便利そうな気がします。 個人的にはPathのような少人数限定SNSやLINEとかのグループチャットが医療現場で診療の一環として使えたらいいのになぁと思っています。 丁度、スタンプが、VASやFace Rating Scale代わりに使えそうな気がします。 Google に捨てられた(!?)けどGoogleHealthのようなサービスがあって、検査結果とか投薬データが文書形式やスプレッドシートのような形で患者個人のページに各医院から登録できたらいいのになぁ。 健康診断の結果なんかも全部クラウド管理にしてそこから各医院が患者さんの同意の上にアクセスできるようにしてくれて、フォーマットも統一して決めてくれたらいいのになぁ。 検査センターにデータあるはずなのに、それは見れずに患者さんが手で持ってくる情報を写しとっていくのちょっと大変です。忘れていることも多々あるのです・・・・。 しかし、これが先にホリエモンのベンチャー企業立ち上げの話があっての、その伏線としてBlog記事投下だったとしたら・・・・・ 凄いと思うのだけどどうなんだろ?? 現場としては待たしているのもサボったり、だらけて待たしているわけではないので・・・・・・ 何かいいサービスで改善するならお互いにありがたいと思うのです。 特に大学病院とか.. 医師が何でも色々しないといけない部分が多い気がします(最近はどうなんだろう?)。 特に電子カルテになってオーダリングも合体したので便利なような不便なような?? メディカルクラークがいるとしてもその人数も限られていると思うし(各診察室に最低一人くらいいてくれると助かるんでしょうけど..)色々書類やら何やら昔に比べ多くなっているのも事実なのです。 やっぱり、患者さんが「待たされたぞ」とご立腹で入ってこられるとお互いにやりにくいですもんね・・・。 待ち時間を有効に使えるような、ホリエモンの記事にもあるようにメールやLINEで通知というのも一つのアイデアでしょうし(動ける方は移動して貰えれば待合室の混雑や駐車場の混雑も改善するし)近くの喫茶店や図書館やコワーキングスペースとかあればそういうところを使ってもらえたらいいんだろうけどなぁ。 難しい問題であります...... (何よりうちの場合、近所にコンビニや時間を潰すところがほとんどない....)
by miya_sei
| 2014-05-13 22:17
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