「幅広い診療したい」 集団退職のICU医師ら (1)
国立循環器病センター(大阪府吹田市)で集中治療室(ICU)の専属医師が
集団退職する問題で、退職する医長らは「より幅広い診療をしたい」と理由を話
していたと、同センターが1日、明らかにした。
記者会見した八木原俊克(やぎはら・としかつ)副院長によると、医長は40
代で昨年春ごろ、「心臓血管外科にとらわれない診療ができる施設に移りたい」
と申し出、7月には別の40代の医師も同じ理由で退職を表明。さらに昨年末、
30代の医師3人が「目標にしていた2人がいなくなるなら」と退職を決めた。
5人は別々の病院に移るという。
心臓血管外科系を専門に術後管理などをする集中医療チームをつくっているの
は全国で唯一といい、八木原副院長は「日本でトップレベルの医師らが辞めるた
め、すぐに代わりは探せないが、心臓血管外科チームが一丸となって乗り切りた
い」と話した。
[共同通信]
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「早く補充を」と厚労省 ICUは重要部門 (2)
集中治療室(ICU)専属の医師5人が一度に退職することになった大阪府吹
田市の国立循環器病センター。ICUは特に重症な患者の治療を担う重要部門だ
けに、厚生労働省も「専属医師が足りない状態は好ましくない。できるだけ早く
補充するべきだ」と気をもんでいる。
日本医療機能評価機構の調査では、2005年に報告のあったICUでの医療
事故35件のうち約3割に当たる11件が死亡事故だった。厚労省によると、I
CUは患者の容体が急変しやすく、医療行為も複雑で、医師には迅速で的確な対
応を要求されるという。
このため厚労省が検討を進めているICUの安全管理指針案は「ICUに専任
の常勤医師を病床数と患者重症度に応じて配置すること」と規定。医師の知識や
技術の向上も求めている。
厚労省国立病院課の担当者は「特に指導的立場だった2人の医師が辞める影響
は大きい。患者に影響が出ないよう万全の態勢をとってほしい」と話している。
[共同通信]
循環器でも有名な病院のそれもICUチームの集団辞職・・・・
本当の理由とかはわかりませんが、それは部外者にはわからないことも多いだろうし
なんともいえないんですが・・・
(緊急度が整形外科の比じゃないですし・・・・)
「すぐに代わりは探せないが、心臓血管外科チームが一丸となって乗り切りた
い」 by 八木原副院長
「患者に影響が出ないよう万全の態勢をとってほしい」 by 厚労省国立病院課の担当者
っていうのは簡単ですが、要は残された人たちはますます過酷な状況に追い込まれるってことですよね・・・・
「万全の体制」っていったい何なんでしょう?? 言うのは簡単なんでしょうけど。
補充といっても・・ 今のようにどんどん医療費削られてると・・・・・ 大変そうです。